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ソナーレ祖師ヶ谷大蔵の
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"美"の魔法 ~介護美容で変わる日常~

こんにちは。
いつもソナーレ祖師ヶ谷大蔵のブログをご覧いただきありがとうございます。
ライフマネージャーのKです。

皆さまは「介護美容」をご存じでしょうか?
介護美容とは、文字どおり、介護を必要とされるご高齢者などに美容サービスを提供するものです。
具体的には、メイクやヘアセット、ハンド・フットのケア、セラピーなどを行います。
こうしたサービスを受けることで、身体的なケアだけでなく、自己肯定感の向上や社会参加の促進により、認知症やメンタルヘルス不調の予防など、心と身体、双方への健康効果が期待できることから、近年では、多くの介護現場で導入されています。

当ホームでもこのサービスを採り入れており、ご利用者は毎月の施術をとても楽しみにされています。
5月は『母の日』キャンペーンとして、特別なコースが用意されました。
今回は、利用者のおひとりであるM様にスポットを当ててご紹介いたします。

まずは、ゆずのアロマ足湯で温めてから、念入りなフットトリートメントが行われました。

「気持ちいいわね。足が軽くなっていくわ…」
リラックスした雰囲気の中で丁寧なマッサージを施され、至福の表情を浮かべていらっしゃいました。

全身の血行がよくなったところで、おつぎはメイク!
ずらりと並んだメイク道具を前に、緊張感と期待感が入り混じり、ドキドキされているM様。
ご様子をうかがいにきたケアスタッフがお声をかけます。
「今日は、より美しくなってくださいね!」
ちょっぴり照れながらも、「そうね」と、ニッコリと笑顔をお見せくださいました。
そこで、本日のご担当、ケアビューティストIさんがプロの技をご披露!
M様の美しさがどんどん引き出されていきました。
ヘアセットを終えると、まるで女優さんのような仕上がりに!

美しさにさらに磨きがかかり、担当したIさんはじめ、スタッフ一同も感動!
M様は「こんなに綺麗にしていただいて、本当にうれしい!」と、輝くような笑顔をお見せくださいました。

施術後、担当のIさんに『介護美容』の仕事についておうかがいしました。

──この仕事を始めたきっかけはなんですか?
Iさん:祖父が老人ホームに入居したあと、かつて地域の自治会長をしていたときの姿から、一転して表情が乏しくなってしまったのを見て、孫として「自分に何かできることはないか」と考えたのがきっかけです。
さらに、同じような方がほかにも多くいらっしゃることに気づき、その現実に胸を痛めました。ちょうどそのころ、介護美容のスクールに出会い「これだ」と感じてこの道に進みました。

──介護美容に従事していて嬉しい瞬間や、日ごろから大切にしていることについてお聞かせください。
Iさん:「気持ちよかった」「ありがとう」「幸せだった」といったお言葉をいただけた時が、何よりの喜びです。
私は「ただきれいになる」ことだけを目的にしているのではなく、きれいになる過程や、1対1でじっくりと向き合う時間そのものが、人生の中で特別なひとときになるよう心掛けています。

介護と美容、両方の視点から幸せな時間をお届けしたいという熱い想いを語ってくださったIさん。その瞳は、自信と希望でキラキラと輝いて見えました。

次回もお楽しみに!