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ソナーレ・アテリア大泉学園の
スタッフブログ
Staff Blog

"LifeFocus"を形にする取り組み ~もう一度ラケットを手に~

皆さまこんにちは
ライフマネージャーのMです。

当ホームでは“Life Focus”を事業コンセプトに掲げ、ご入居者お一人おひとりがこれまでの人生で大切にしてこられた習慣や楽しみを、ホームでの暮らしの中でも続けていただけるよう取り組んでいます。

日々のプログラムには“その方にとっての大切な日課”を採り入れ、生活にハリや楽しみを感じていただけるよう心がけています。

最近ご入居された方の中に、長年テニスを楽しまれていた方がいらっしゃいます。
ご入居時にはテニスラケットをお持ちではありませんでしたが、お話を伺ううちに、「またテニスができるようになりたい」とのお気持ちを聞かせてくださいました。

ある日、ご自宅へ衣類を取りに戻られた際のこと。
スタッフが、壁に立てかけられていたテニスラケットを偶然見かけました。
「よかったら、ラケットも持って行きませんか?」
「持って行ってもいいの?!わあ、嬉しいなあ!」
その瞬間の満面の笑みが、とても印象的でした。

数日後―。
「よろしければ、屋上のガーデンテラスで素振りをしてみませんか?」
とお声掛けすると、
「いいの?行きます!行きます。ラケットを持ってくるだけじゃなくて、素振りもできるなんて…。こんなに嬉しいことが続いていいのかしら」
と、笑顔で応じてくださいました。

久しぶりにラケットを手に取るその姿には、少し緊張の面持ちも。
しかし、いざスイングを始めると、しっかりとしたフォームでバランスも安定しており、力強い素振りを披露してくださいました。
「後ろからラケットを振るのはまだちょっと怖いけど、こうして素振りができるだけでも本当に嬉しい!またやりたいです」
短い時間ではありましたが、その表情には晴れやかな充実感が溢れていました。

「今度はまた、テニスコートで友だちとテニスができたらいいな…」
ご入居前は、ご自宅近くの公園でご友人と定期的にプレーを楽しまれていたそうです。
「その夢に向けて、素振りや体力づくりを一緒に始めてみませんか?」
とご提案すると、
「そんなこともできるの?それができたら嬉しいな…。頑張ろうかしら?」
と、前向きなお気持ちをお聞かせくださいました。

これからもケアやナーススタッフ、作業療法士など多職種が連携し、少しずつその夢に近づけるよう、しっかりサポートしてまいります。
そして“Life Focus”の追求をとおして、“その方らしい生活”の実現へとつなげてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。