2026/02/16
ホームリハビリのご紹介vol.8 ~風船バレーの集い~
皆さま、こんにちは。
作業療法士のIです。
このシリーズでは、当ホームで行っているリハビリの取り組みをご紹介しています。
第8回となる今回は、不定期で開催している「風船バレー」の様子をお届けします。
日々の生活の中で、体操や全体アクティビティへの参加が難しいと感じる方もいらっしゃいます。
動きについていくのが大変だったり、周囲の様子が少し見えにくかったりと、その理由はさまざまです。
そうした方には、個別のリハビリをとおして身体を動かす機会を大切にしていますが、
「できれば、もっと楽しみながら身体を動かしてほしい」
そんな想いから採り入れているのが、風船バレーです。
◆ 運動としての効果
風船バレーでは、腕を伸ばしたり、上げたり、横に動かしたりと、自然と上半身を使います。
特に肩まわりの動きは、食事や着替え、立ち上がる際の動作など、日々の暮らしのさまざまな場面につながっています。
風船を目で追い、手を伸ばして打ち返す。
一見シンプルに見える動きの中に、見る・考える・調整するといった要素が含まれており、無理のないかたちで身体を動かすことができます。
また、風船を介して自然と声を掛け合う場面も多く、参加される皆さま同士の交流が生まれるのも、この活動ならではの魅力です。
◆ 心の面での変化
風船バレーには、気持ちが少し落ち着かないご様子の方をお誘いすることもあります。
場に集い、身体を動かし、周囲の方と同じ時間を過ごすことで、次第に表情が和らいでいく様子が見られることも少なくありません。
「今、ここで何をする時間なのか」
それを身体の動きや周囲との関わりの中で感じていただくことが、安心感につながっているように感じています。
◆ 私たちが大切にしていること
リハビリを行う上で私たちが何より大切にしているのは、安全に、そして楽しく取り組んでいただくことです。
そしてもうひとつ大切にしているのが、「自分から参加する」「自分で動く」ということ。
誰かに動かしてもらうのではなく、ご自身の意思で身体を動かすことが、結果として動きの広がりや力の維持につながっていきます。
養成校時代に、
「作業療法士の仕事は“場をつくること”」
と教わった言葉があります。
ご入居者お一人おひとり、心地よいと感じる活動は異なります。
だからこそ、これからも「やってみようかな」と思える場を大切にしながら、健康の維持と、心が動くひとときにつなげていけたらと思っています。
次回も、どうぞお楽しみに!