2026/05/14
ホームリハビリのご紹介vol.9 ~転ばない安心が、歩く自信に変わる ― 歩行リフト「POPO」の力~
皆さま、こんにちは。
作業療法士のIです。
日々のリハビリでは、お身体の機能だけでなく、「できることを少しずつ取り戻していく」過程そのものを大切にしています。
その中で、歩行の再開にあたっては、「転倒への不安」が一歩をためらわせる場面も見受けられます。
このシリーズでは、当ホームで行っているリハビリの取り組みを、実際のご様子とともにご紹介しています。
第9回となる今回は、そうした取り組みの一例として、歩行訓練の場面で活用している免荷式歩行リフト「POPO(ポポ)」をご紹介いたします。
◆ 「POPO」とは?
「POPO」は、歩行訓練を安全に行うためのリフト機器です。
ハーネス(吊り具)を装着することで身体を支え、下肢への負担を軽減しながら歩行訓練を行うことができます。
骨折後などで十分に体重をかけられない時期や、痛みが残る回復初期の段階でも、無理なく歩く練習を始められる点が大きな特長です。
◆ 転倒への不安をやわらげるサポート
ハーネスで身体を支え、本体と連動しているため、急にバランスを崩した場合でも転倒を防ぐことができます。
「歩きたい気持ちはあるけれど、不安もある」
そのようなお気持ちの方にとっても、安心して一歩を踏み出せる環境づくりにつながっています。
◆ ご入居者のご様子
今回、写真撮影にご協力いただいたご入居者は、初めて機器をご覧になった際、
「こんな大がかりなものを使うのか」
「かえって動きにくそう」
と、少し不安そうなご様子でした。
ところが実際に使用されると、
「意外と動きやすい」
「安心して歩ける」
と、表情も和らぎ、落ち着いて歩かれていました。
平行棒での訓練時よりも、安心して一歩一歩進まれている姿がとても印象的でした。
◆ “また山に行きたい”という想いに向けて
現在は、POPOでの訓練に加え、日常生活でも歩行車を使用して歩けるまでに回復されています。
もともと高尾山への登山も楽しまれていたご入居者。
「また山に行きたい」という目標に向け、日々リハビリに取り組まれています。
◆ “その方らしい暮らし”を支えるために
当ホームでは、こうした専門的な機器を採り入れ、重度介助が必要な方や骨折後の方にも、早い段階から歩行訓練を行える体制を整えています。
思いがけないけがをされた場合でも、できるだけ早くもとの生活に近づけるよう、機器も活用しながら支援しています。
そして何より、ご入居者お一人おひとりが、その方らしい生活を続けていかれるように。
身体機能の維持・回復を目指しながら、それぞれに合わせたリハビリを行ってまいります。
次回もどうぞ、お楽しみに。