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ソナーレ杉並上井草の
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ナイトアクティビティ ~指先から始まる快眠の秘訣 新聞紙を使った体操~

こんにちは。作業療法士のNです。

当ホームでは、毎晩ナイトアクティビティを実施しています。
このアクティビティは、ご夕食後のくつろぎのひと時、時間にすると午後7時30分から8時30分に実施しています。

多彩なプログラムの中から、今回は私が担当する『新聞紙を使った体操』をご紹介いたします。
ご就寝前の時間帯であるため、体操といっても激しいものではなく、ストレッチや指先などの運動を行います。
BGMにはゆったりとした音楽を流し、照度を落とした間接照明を灯すなど、リラックスしてご参加いただけるよう、環境づくりにも配慮しています。
『新聞紙を使った体操』は、この日初めて行うため、お集まりくださったご入居者の皆さまは
「新聞紙を使うの?どんな体操なのか気になるわ」
と、興味津々。

身近な素材である新聞紙。皆さまに1枚ずつお配りして、いざ開始です。
まずは、新聞紙を折ったり広げたりして、指先の運動を行います。
扱いには慣れているはずですが、紙面が大きいため、これだけでも結構指先を使います。

続いて、新聞紙を棒状に丸めていきます。
一見、簡単な作業のようですが、うんと細く巻こうとすると、意外に力が必要です。
巻き終わったあと、お互いの新聞紙棒を見せ合い
「すごい!あなたのずい分細いわね。どうやってやったの?」
「指先に力を込めて、ねじるようにしたのよ」
「あらそう。じゃ、もう1回やり直していい?次はもっと細くしてみるわ」
などと、やり方の工夫について会話を弾ませなら、意欲的に取り組んでいらっしゃいました。

つづいて、この棒を使って筋力維持の運動を行います。
丸めた棒を両手に持って上半身の運動を行ったり、棒の両端を持って両腕や下腹部、足全体に力が入る運動を行いました。

ひととおり体操が終わると、
「指の細かい運動ができたわ。いい運動になった」
「血の巡りが良くなったみたい。身体がスッキリしたわ」
と、充実感あふれる笑顔をお見せくださいました。

身体の一番端にある指を動かして指先の血行を促すことは、全身の血行にも良い影響を与えます。
さらに運動終了後には温かいお飲み物をご用意し、身体の内側からも温まっていただきました。
全身が温まり、心身ともにリラックスされた皆さまは、心地よい眠気を誘われ、それぞれのお部屋へと戻っていかれました。

このように、当ホームでは夜間の安眠へとつなげられる多彩なナイトアクティビティを実施し、皆さまの健康的な生活をご支援しています。

次回も、お楽しみに!