2025/07/20
ホームリハビリのご紹介vol.5 ~頭を柔らかく!OTの認知症予防プログラム
皆さま、こんにちは。作業療法士(OT)のIです。
当ホームで実施しているリハビリサービスをご紹介するこのシリーズ。
第5回となる今回は、私たちOTが取り組んでいる「認知症予防プログラム」についてご紹介します。
毎週木曜日、当ホームでは“脳トレ”をテーマにしたアクティビティを開催しています。
内容は、計算問題や漢字の書き取り、間違い探しなどのプリントを使った取り組みです。
ご入居者の皆さまの反応もさまざま。
「まるで学校の授業みたいで苦手」というお声がある一方で、
「懐かしい気持ちになるね」「まだまだ解けるわよ!」と、笑顔でチャレンジしてくださる方も多くいらっしゃいます。
そして当ホームでは、そうした一般的な脳トレプリントに加えて、『OTからの挑戦状』と題したオリジナル問題にも取り組んでいただいています!
たとえば、難読漢字に挑戦するプリントでは、
「この動物、こんな字を書くの?」「90年生きてきたけど初めて見た!」
と、新しい発見を楽しんでくださるご様子も。
また、計算プリントでは、実際の買い物を想定した文章題を作成しています。
食料品や日用品に、あえてアルコール類を混ぜてみると…。
「お酒の消費税って何%だったっけ?」
「税率が違う商品を混ぜてくるなんて、やるわね!」
と、思わずニヤリとしてしまうような仕掛けも。
こうした少し“ひねり”のある問題が、ご自身の知識や経験と結びつき、脳へのよい刺激となっているのです。
ほかにも、ホワイトボードを使ったグループ形式の脳トレも行っていますが、
こちらのご紹介は、また別の機会に。
日々少しずつ頭を使うこと。
誰かと相談したり、教え合ったりしながら取り組むこと。
そうした積み重ねが、認知症の予防につながると私たちは考えています。
これからも、楽しみながら続けられるプログラムを工夫してまいります。
次回も、どうぞお楽しみに。