ソナーレ杉並上井草の
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"Life Focus"を形にする取り組み ~こだわりの辛口カレー ご入居者の笑顔を取り戻す特別な一皿~

みなさま、こんにちは。

いつもソナーレ杉並上井草のブログをご覧いただきありがとうございます。
ライフマネージャーの飛田です。

当ホームの"Life Focus" を形にする取り組みをご紹介するこのシリーズ。
今回は、このところ食が進まなくなったある入居者が、ホームでご用意した『特製カレー』で笑顔を取り戻した瞬間をお伝えいたします。

当ホームのご入居者であるF様は、もともと『食』へのこだわりを強くお持ちの方です。
特にお肉、「ステーキ」が大好物で、ご入居後もご家族と外食に出られることもしばしば。
ところが最近、喉に違和感を持たれ、思うように食事が摂れないご様子が伺えました。
そのような中でも、「食べ応えのある肉を食べたい」とのご希望を持ち続けるF様に対し、なんとかしてお応えできないだろうか…。今のお身体の状態でも喜んで召し上がっていただくメニューはないものか…。
そう思ったF様のPA(パーソナルアシスタント:ご入居者個別担当)は、ご本人にもう少し食の好みについてお話を伺うことにしました。
この結果、実はカレーライスもお好きであることが判りました。
さらに詳細に聴き込むと、
・かなりの辛口でかつコクがあること。
・お肉は牛肉を使用していること。
・見栄えのある大盛りで出してほしいこと。
…なるほど。食にこだわりをお持ちのF様らしく、具体的な回答をいただきました。
そこで厨房担当の林料理長にこうした詳細情報を伝え、F様特製の『スペシャルカレー』を作ってもらうことといたしました。

F様は「本当にできるの?」「こんなこと注文しても大丈夫?」と、ちょっぴり不安そうでしたが、そこは「お任せあれ!」と自信たっぷりの笑顔を見せる料理長を信じることに…。
料理長は、ビーフのお肉をたっぷりと使い、ホームではご提供しないような『辛さ』を追求してくれました。

こうして完成した特製カレーを、期待に胸を膨らませるF様にお出ししました。
PAが見守る中、F様がカレーをひと口、召し上がりました。
「う~ん!うまい!この辛さがいいね。肉も柔らかく煮込まれててホロっと口の中で崩れるよ。喉の通りもいいね」
と、満面の笑みが!F様の目からは、幸せそうな輝きが溢れていました。
その感動的な表情は、PAはじめ私たちスタッフの心に深く刻まれました。

後日、PAは「当日を迎えるまでは緊張していましたが、F様の笑顔を間近で拝見することができ、改めて"Life Focus"を実現することの大切さを感じました」と興奮しながら話してくれました。
たった一皿のカレー。
ですが、この一皿に込められたF様、料理長、そしてスタッフの想いは深く、皆の笑顔につながる『特別な一皿』となったことは間違いありません。
"Life Focus"の実現を通じて、ご入居者おひとりお一人のこだわりや好みを大切にすることが、皆様の暮らしを明るく彩る一番の方法なのだ、ということを改めて感じました。

当ホームではこれからも、"Life Focus"を形にする取り組みを続けてまいります。

次回もお楽しみに!