(株)

ソナーレ杉並上井草の
スタッフブログ
Staff Blog

"Life Focus"を形にする取り組み 〜ご家族と愛犬に会いに、一時帰宅〜

皆さま、こんにちは。作業療法のNです。

当ホームの“Life Focus” (LF)を形にする取り組みをご紹介するこのシリーズ。
今回は、『自宅に帰りたい』『愛犬に会いたい』というご入居者、I様の願いを叶えるべく、一時帰宅を実施した様子をお届けいたします。

ご帰宅当日。
「今日は家に帰れるんですよね」と、I様は朝から胸を弾ませていらっしゃいました。
車で移動するなか、ご自宅が近づくと「あれ?右だったかな?」「あ、もう着いた?」と、道順を思い出されるご様子。
期待と懐かしさが入り混じる表情が印象的でした。

玄関を開けると、愛犬が一目散に駆け寄ってきました。
I様の元へ何度も行き来しながら顔をなめたり、しっぽを大きく振ったり…。
再会の喜びが全身からあふれていました。
I様も名前を呼びながら、何度もやさしく撫で、それに応えていらっしゃいました。

久しぶりの再会でしたが、お互いにしっかりと覚えていたようで、変わらぬ絆の深さが伝わってきます。

この日は、お孫様やひ孫様をはじめ、たくさんのご家族もI様を囲むように集まってくださいました。
皆さまと会話を弾ませたり、歌を歌ったりと、笑顔絶えないI様。
「今日は疲れも見せず、ずっと楽しそうに話していますね」と、お孫様も嬉しそうにされていました。

愛犬のゲージまで歩くことをご提案すると、「歩くの? よし、歩こうか! せーの!」と、I様から力強いお言葉。
ゲージの前では立ち止まり、つぶらな瞳で見上げてくる愛犬を見つめ返しながら、愛おしそうに撫でていらっしゃいました。

普段は、立ち上がったあとにすぐ座ろうとされるI様ですが、この日は疲れた様子を見せることなく、愛犬のそばにじっと佇んでいらっしゃいました。
そんな姿を見守るご家族からも、「すごいね!」「来てよかったね」と、嬉しそうな声があがっていました。

「今度の誕生日はみんなで外食もいいですね」「また帰る日をつくりたいですね」と、自然と次の計画も生まれました。

これからも私たちは、ご入居者やご家族の想いに深く寄り添いながら、“Life Focus”の取り組みを通じて、“その方らしい”生活の実現に取り組んでまいります。

次回もお楽しみに!