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ソナーレ杉並上井草の
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外を歩く心地よさ ~屋外歩行訓練~

皆さま、こんにちは。作業療法士のNです。
12月に入り、寒さも本番を迎えるようになりました。
それでも晴れた日には、澄んだ空気が心地よく、冬ならではの清々しさを感じられます。

今回は、ホーム正面玄関前のピロティを活用し、屋外で歩行訓練を行った際の様子をご紹介いたします。
当ホームのピロティは、広さがあり手すりも設置されているため、安心して歩行に取り組める環境です。

ご入居者をお誘いすると
「外を歩くの?」
と少し驚かれる方もいらっしゃいましたが、いざ外に出ると、
「少し寒いけど、気持ちいいわね」
と、自然と表情が和らぐ場面がみられました。

屋外では、風や気温をとおして季節を感じられることも大きな魅力です。
とはいえ、手すりのない場所では不安を感じ、私にそっと体重を預けられる様子もありました。

手すりにつかまりながら歩いていただくと、視線をあげ、足をしっかり前に出して歩かれ、「1、2、1、2」と声に出しながら、リズムよく膝を動かされる場面も見られました。

一見、平らに見える通路も、実際に歩いてみると
「ここ、少し坂になっているのね」
と、スロープであることに気づかれるなど、屋外ならではの感覚が刺激になります。

同じ距離でも、屋外とは異なる負荷が自然に加わるのも、外を歩くよさのひとつです。

歩行を終えたあとには、
「気持ちよかった。ありがとう!」
と、晴れやかな表情がみられました。

外を歩くことに不安を感じる方も、
「ちょっと玄関先まで行ってみませんか?」
という声かけには、前向きな様子を見せてくださることもありますので、お誘いの工夫をするよう心がけています。

こうした経験の積み重ねが、将来のお墓参りや買い物など、外出時の自信へとつながっていきます。
これからも、「やりたい」「やってみようかな」というお気持ちを大切にしながら、日々のサポートを続けてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。