2025/08/03
AI導入で勤務表作成が大幅削減! ~実感した"時間のゆとり"と"心の余裕"~
こんにちは!
ライフマネージャーのSです。
介護の現場は、毎日が時間とのたたかい。
ご入居者との関わりを何よりも大切にしたい私たちにとって、スタッフの業務負担をいかに減らすかは大きな課題でした。
そのひとつが、「勤務表の作成」です。
■ シフト作成は、ただのスケジューリングではありません
スタッフ一人ひとりの勤務希望や保有資格、さらには法律で定められた人員配置基準—。
これらすべてを考慮しながら、日々のシフトを組む必要があります。
特に、東京都から「特定施設入居者生活介護」※1の指定を受けている私たちのホームでは、介護職員や看護職員などの配置数や勤務時間に関して厳格なルールがあります。
これに沿った勤務表を整えるためには、確認・調整・再検討の繰り返し。気づけば毎月多くの時間を費やしていました。
「もっとご入居者と向き合う時間に充てられたら…」
そんな声がスタッフのあちらこちらから聞こえてきていました。
■ AIが勤務表を“お助け”してくれる時代へ
そこで、私たちが導入したのが、勤務シフト作成支援システム「勤務シフト作成お助けマン®」※2です。
このツールでは、
・各スタッフの希望勤務日
・保有資格
・必要な人員配置条件
などを事前に入力しておけば、AIが自動的に最適な勤務表を提案してくれます。
■ DX推進室が伴走してくれる安心感
当社グループでは、現在すべてのホームでこのシステムを導入しています。
とはいえ、導入当初は「本当にうまく使えるのか」と不安の声も。
その際に大きな支えとなったのが、DX推進室による定期的なサポートです。
毎月1回の研修では、操作方法のレクチャーだけでなく、「なぜ今、DXを進めるのか」といった背景までしっかり共有され、現場スタッフの理解が深まりました。
■ 実感した効果——それは「時間」と「余裕」
AI導入によって、勤務表の作成にかかる時間は大幅に短縮。
手作業での調整も大きく減り、ヒューマンエラーのリスクも激減しました。
その結果、生まれたのは「時間のゆとり」。
そして「心の余裕」。
私たちはその時間を、ご入居者とのかかわりに使っています。
まさに、“Life Focus”の実現にぐっと近づくことができました。
■ DXはあくまで“補助役”、でもその力は大きい
AIによる勤務表作成にとどまらず、
・ライフリズムナビ®※3(居室見守りセンサー)
・インカム(業務連携の効率化)
など、さまざまなDXツールを活用して、私たちは“働きやすさ”と“やさしさ”を両立する職場づくりを進めています。
DXの導入は、特別なことではありません。
現場の負担を軽くし、そのぶんご入居者と過ごす時間を増やす——そのための“手段のひとつ”です。
忙しさの中にも、余裕はつくれる ―。
スタッフの働く環境が整えば、ご入居者への関わりも、より深く、より丁寧に。
それこそが、“Life Focus”の本質ではないでしょうか。
これからも私たちは、さまざまなツールや仕組みを取り入れながら、その方らしさを大切にした暮らしを支えてまいります。
次回もどうぞお楽しみに。
※1 特定施設入居者生活介護とは
都道府県の指定を受けた有料老人ホームやケアハウスなどで、介護職員・看護職員・機能訓練指導員などが常駐し、入浴・排泄・食事などの日常生活の介護、機能訓練、健康管理などを行うサービス。
※2 「勤務シフト作成お助けマン®」は鉄道情報システム株式会社(略称:JRシステム)の登録商標です。
※3 「ライフリズムナビ®」はエコナビスタ株式会社の登録商標です。