2025/06/16
調理アクティビティ vol.2 ~ほかほか、ふんわり ベビーカステラづくり~
皆さま、こんにちは!作業療法士のYです。
今回は、調理アクティビティの第2弾をお届けいたします。
今月は『ベビーカステラ』作りに挑戦!
実は100年以上の歴史があるベビーカステラ。
ご入居者の皆さまにもお馴染みでしたが、作ったご経験経のある方は…、というとほぼ皆無のご様子。
「難しそうねぇ…」
レシピを見つめる表情は少し不安そうですが、無事に完成できるでしょうか?
まずは卵や牛乳、ホットケーキミックスをボールに投入。
ダマにならないよう、よく混ぜていきます。
調理が順調に進んでいくなか
「料理なんてほとんどしたことないよ…」
と、心配そうに呟く男性ご入居者のK様。
その声を耳にされたお隣のF様は
「私が押さえていますね!」
と、優しい笑顔をお見せになりながら、そっとボウルを支えてくださいました。
そんなやりとりを間近でご覧になっていたお隣のM様も
「私がぐらつかないようにボウルを抑えているわね」
「あら、ありがとう!安定したんで、よくかき混ぜられるわ」
と、楽し気に調理を進めていらっしゃいました。
自然と、お互いを思いやる場面があちらこちらに生まれ、穏やかで、温かな空気があたりを包み込みました。
よく混ぜた生地をたこ焼き器に流し入れ…
最後に、ふたつの生地を合体させたら…。
ベビーカステラの完成!
こんがりとキツネ色に色づき、ほのかな甘い香りも漂って、とっても美味しそうです。
「甘すぎなくて丁度いいね!」
「ふんわりして、これは美味しいよ」
「おかわりしちゃおうかな…」
皆さまはできたてを頬張りながら、満足そうな笑みをこぼされていました。
調理アクティビティは、手を動かすだけでなく、手順を思い出したり、相談しながら進めたりと、頭も使う作業です。
加えて、自然と交流の輪が広がっていくのも、このアクティビティの魅力のひとつ。
「たのしかった」「またやりたい」といったお声も聞かれ、賑やかな雰囲気のなかで、心も身体もほぐれるような、豊かなひと時となりました。
これからもこうした、楽しみながら健康づくりにつながるアクティビティを数多く企画してまいります。
来月も開催予定ですので、どうぞおたのしみに!