こんにちは、作業療法士のMです。
いつもソナーレ杉並上井草のブログをご覧いただきありがとうございます。

当ホームでは、夕食後からお休み前までのひとときを、より豊かな時間としてお過ごしいただけるよう、昨年からナイトアクティビティを実施しています。
そこで本ブログでは、このナイトアクティビティと睡眠の関係について、データを交えながら、前・後編の２回構成でお届けいたします。

以下は、2025年6月のナイトアクティビティカレンダーです。
ナイトコンサートやナイトヨガなど、これまでのブログでご紹介した活動も並んでいます。

実は、この『夜の時間』の充実は、“Life Focus”のコンセプトに基づくその方らしい暮らしの実現であると同時に、良質な睡眠につながる取り組みとしても注目しているものです。

■　なぜ睡眠に関係するのか？

当ホームでは、ご入居者の日々の睡眠リズムを把握するため、居室見守りシステム「ライフリズムナビ®+Dr.」を導入しています。
このシステムでは、

・24時間の睡眠状況
・身体の回復度を示す「疲労回復度」
・睡眠の質を示す「快眠指数」

などを数値化でき、日々の変化がわかりやすく可視化されます。

こうしたデータを活用し、ナイトアクティビティ導入後の約１年間で、睡眠の状況がどのように変化したのかを検証しました。


■　ナイトアクティビティ参加者の場合

今回、私が担当しているナイトヨガに継続参加されている数名の方からご協力をいただき、データを整理しました。
ナイトヨガは身体を動かす要素が比較的多く、他のアクティビティにも参加しやすい方が多い傾向があります。

実際の睡眠データを確認すると

・「睡眠時間」は昼間にベッドで横になっている時間も含まれるため夜間睡眠とは一致しないものの、全体としては減少傾向にあり
・「疲労回復度」「快眠指数」はいずれも緩やかに上昇
・特に2025年春以降は、毎月の平均値が安定して改善方向へ

このような結果から、適正な睡眠時間に近づきながら、その質が着実に向上しているといえます。

過ごし方が整うことで、睡眠も整っていく。
その様子がデータから読み取れる内容でした。

後編では、ナイトアクティビティ非参加者のデータとの比較や、ナイトヨガ自体の効果についてご紹介いたします。
後編に続く。

※「ライフリズムナビ®」はエコナビスタ株式会社の登録商標です