2025/11/24
睡眠データから見えたナイトアクティビティの効果 ~後編~
こんにちは、作業療法士のMです。
いつもソナーレ杉並上井草のブログをご覧いただきありがとうございます。
ナイトアクティビティと睡眠の関係について前・後編に分けてお届けしている今回のブログ。
前編では、ナイトアクティビティ参加者の眠りに、よい変化がみられる可能性をご紹介しました。
後編では、参加されていない方のデータや、ナイトヨガそのものの効果について整理した内容をお届けします。
■ ナイトアクティビティ非参加者の場合
まず、ほとんど参加されていない方のデータを以下にお示しします。
こちらでは、
・臥床時間は増減を繰り返しつつ、開始当初よりやや増加
・「疲労回復度」「快眠指数」は全体として下降傾向
という動きがみられました。
参加者・非参加者の各1例のみのご紹介ですが、ほかの方のデータでも似た傾向が確認されています。
■ ナイトヨガはどれくらい寄与しているのか?
ナイトヨガは月2回ほど実施しています(過去紹介ブログ:OT主催で健康効果絶大!ナイト・ヨガ)。
下の写真は約1年後、直近のご様子。
すっかり人気が浸透し、ラウンジからグランドダイニングに会場を拡張して、毎回多くの皆さまにご参加いただいています。
以前から参加されている方からは、
「これをやった日はよく眠れるの」
「身体が軽くなる気がする」
といったお声をいただくことが多く、私自身も効果のほどが気になっていました。
そこで、ナイトヨガを実施した10日分のデータを集計し、平均値を算出しました。
結果は、
・「疲労回復度」「快眠指数」ともに通常の平均値をやや上回る数値となっており、ヨガ実施日の方が良質な睡眠がとれる
という傾向が読み取れました。
大規模な統計ではありませんが、日々の睡眠改善とあわせて考えると、一定の貢献があるとみられる内容です。
■これからも、より健やかな時間を
ご高齢者の睡眠時間には個人差があり、長すぎても短すぎても健康上のリスクが高まるといわれています。
だからこそ、時間だけでなく「質」を整えることが大切てです。
今回の分析はひとつの切り口ではありますが、日々の生活がより落ち着いた流れになることで、結果として睡眠にもよい影響が生まれる。
そんな可能性を示してくれたと感じています。
今後も、皆さまがより健やかに、心地よくお過ごしいただけるよう、さまざまな取り組みを進めてまいります。
引き続き、当ホームの活動に、どうぞご期待ください。