(株)

ソナーレ杉並上井草の
スタッフブログ
Staff Blog

小集団リハビリのすゝめ ~後編~

こんにちは。
作業療法士のMです。

前編では「仲間と一緒に取り組むことで意欲が高まる」「他者をとおして自分を振り返るきっかけになる」といった小集団リハビリのメリットをご紹介しました。

後編では、その一方で生じる課題や配慮すべき点、さらに男性ご入居者に対する取り組みなどを中心にお伝えしてまいります。


◆ デメリットとその配慮

仲間と一緒に取り組むことで「この人が頑張っているから自分も頑張ろう」と前向きな声が多く聞かれる一方で、「自分はできなかった」と落ち込まれる方もいらっしゃいます。
その際には共感を示すだけでなく、失敗の原因を一緒に分析したり、今後の伸びしろを具体的に伝えることで、再び意欲を持っていただけるよう工夫しています。


◆男性グループの取り組み

当ホームでは女性のご入居者が約70%を占めるため、男性同士のグループ化は難しいこともあります。
無理に集団に入っていただくのではなく、個別対応を中心にしていますが、最近は久しぶりに男性2名での小集団リハビリが実現しました。

訓練後にお互いを励まし合う姿が、とても印象的でした。


◆ 小集団リハビリは「個別」でもある

まとめになりますが、私の考えでは、小集団リハビリは単なるグループ活動ではなく、個別リハビリを兼ねているともいえます。
ご参加者それぞれの課題や悩みにも目を向けつつ、最終的な目的は“Life Focus”の実現です。


最近では「小集団で気づいた課題を、個別で相談する」という理想的な流れも生まれつつあります。
これは、ご自身での健康管理に対する意識が高まっている証だと感じています。

今後も皆さまが、より健康で充実した毎日を送れるよう、スタッフ一同努めてまいります。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。